【元理学療法士が解説】TFCC損傷とは?症状・原因・自力で治す方法まで完全ガイド

手首の小指側が痛む、ひねるとズキッとする——それはもしかすると「TFCC損傷」かもしれません。TFCCは手首の安定性を保つ重要な組織で、損傷すると日常生活やスポーツに大きく影響します。本記事では、元理学療法士の視点から、TFCC損傷の症状・原因・運動法・自力でできる改善方法まで、わかりやすく解説します。
【目次】
1. TFCC損傷とは?
・1-1 TFCCの役割と構造
・1-2 TFCC損傷が起こるメカニズム
2. TFCC損傷の主な症状
・2-1 初期症状と特徴
・2-2 重症化した場合のサイン
3. TFCC損傷の原因
・3-1 スポーツ・仕事による繰り返し負荷
・3-2 加齢・姿勢不良・手首の使い方のクセ
4. TFCC損傷の病院での治療法
・4-1 保存療法(安静・固定・リハビリ)
・4-2 手術療法が必要になるケース
5. 自力でできる改善方法
・5-1 セルフケア(ストレッチ・トレーニング)
・5-2 痛みを悪化させない日常生活の注意点
1.TFCC損傷とは?

1-1 TFCCの役割と構造
TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の小指側にある軟骨や靭帯の集合体で、手首の安定性を保つ重要なクッションの役割を持ちます。特に前腕をひねる動作や、物を持ち上げる際の負荷を吸収し、尺骨と橈骨の動きをスムーズにする働きがあります。この部位が損傷すると、手首の小指側に鋭い痛みが出たり、力が入りにくくなったりします。
1-2 TFCC損傷が起こるメカニズム
TFCC損傷は、手首をひねったり、転倒して手をついた際に急激な力が加わることで発生します。また、ラケットスポーツや重量物を扱う作業のように、手首の小指側に繰り返し負荷がかかることで徐々に損傷が進むこともあります。加齢による組織の弱化も関係し、特別な外傷がなくても痛みが出るケースもあります。損傷すると、手首を回す動作や握力を使う動作で痛みが強まり、日常生活に影響が出やすくなります。
手根管症候群との違いもこちらのブログで知る事が出来ます!併せてチェック✅
手根管症候群とは?症状・原因・治療法を解説 | 荒川沖姿勢改善整体アース
2. TFCC損傷の主な症状
2-1 初期症状と特徴
初期のTFCC損傷では、手首の小指側に鈍い痛みや違和感が現れ、手をひねる・押す・つく動作で痛みが増すのが特徴です。腫れや熱感は目立たないことも多く、「なんとなく痛む」程度で見逃されやすい傾向があります。握力の低下や、手首をひねったときのクリック音(引っかかる感じ)が出る場合もあります。
2-2 重症化した場合のサイン
症状が悪化すると、手首の小指側に鋭い痛みが生じ、ドアノブを回す・ペットボトルを開けるなどの軽い動作でも強い痛みを感じるようになります。手首をひねる動作が困難になり、クリック音や不安定感がはっきりと現れることもあります。また、安静時でも疼くような痛みが続く場合は損傷の範囲が広がっている可能性があります。日常生活に支障が出るレベルの場合は、医療機関での評価が必要になります。
3. TFCC損傷の原因
3-1 スポーツ・仕事による繰り返し負荷
テニス、ゴルフ、バドミントンなど、手首を頻繁に使うスポーツはTFCCへの負担が大きく、損傷の主な原因となります。また、荷物を持ち上げる作業やパソコン作業など、手首の小指側にストレスがかかる環境が続くと、負荷が蓄積して痛みにつながります。特に、フォームの乱れや過度な力の入りすぎはリスクを高めます。同じ動作の繰り返しが続く人は、日常の使い方を見直すことが予防につながります。
疲労などによる痛みはリラクゼーションと相性がいいため施術を受けてみてはいかがでしょうか?
3-2 加齢・姿勢不良・手首の使い方のクセ
加齢によりTFCCの組織は少しずつ弱くなり、特に外傷がなくても痛みが生じやすくなります。また、姿勢不良やデスクワークで手首が不自然な角度のまま長時間固定されると、慢性的なストレスがTFCCに蓄積します。さらに、ペンの持ち方やスマホの操作のクセなど、日常の小さな習慣でも負担がかかることがあります。原因が不明と思っていた痛みも、生活動作を見直すことで改善の糸口が見つかるケースがあります。
4. TFCC損傷の病院での治療法
4-1 保存療法(安静・固定・運動)
TFCC損傷の多くは、まず保存療法が選択されます。痛みを強める動作を避け、必要に応じてサポーターやテーピングで手首を安定させることで組織の回復を促します。また、痛みが落ち着いてきた段階では、手首周囲の筋力や柔軟性を整えるリハビリが有効です。無理に動かすと悪化するため、段階的に負荷を調整することが重要です。違和感が続く場合は、医療機関で状態を評価してもらうことが効果的です。
4-2 手術療法が必要になるケース
痛みが長期間続く場合や、TFCCの断裂が大きい場合には手術療法が選択されることがあります。関節鏡を用いて損傷部位を縫合したり、炎症を取り除く処置が一般的です。ただし、すべてのケースで必要になるわけではありません。多くは保存療法で改善するため、まずは医療機関で損傷の程度を評価し、適切な治療方法を選ぶことが重要です。術後はリハビリを行い、手首の機能回復を目指します。
5. 自力でできる改善方法
5-1 セルフケア(ストレッチ・トレーニング)
セルフケアとしては、痛みの出ない範囲で手首の柔軟性を保つ軽いストレッチや、前腕の筋力を整えるトレーニングが有効です。特に前腕の回内・回外の動きを支える筋肉をバランスよく鍛えることで、手首への負担を軽減できます。ただし、痛みを我慢しての運動は悪化の原因になるため注意が必要です。症状が強い時期は安静を優先し、改善してきた段階で軽い運動を取り入れるのが安全です。
5-2 痛みを悪化させない日常生活の注意点
日常生活では、手首を強くひねる動作や、重い荷物を片手で持つことを避けることが重要です。また、スマートフォンやパソコン作業で手首が反り返った姿勢が続くと負担が増えるため、姿勢や道具の配置を工夫しましょう。料理や家事でも、力を入れすぎず両手を使うことで手首へのストレスを減らせます。
【まとめ】
TFCCは手首の小指側を安定させる重要な組織で、損傷するとひねる・押す動作で痛みが出やすい。
原因は外傷だけでなく、スポーツ・仕事・姿勢不良などの日常の負荷でも起こりうる。
初期症状は軽い違和感から始まり、放置すると鋭い痛みや不安定感など重症化のサインが出る。
多くのケースは安静や固定などの保存療法で改善し、症状が強い場合は医療機関の評価が重要。
日常生活の工夫や適切なセルフケアにより負担を軽減でき、悪化を防ぎながら回復を促せる。
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