仙腸関節炎とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説【元理学療法士・整体師監修】
- 2025年08月19日
- カテゴリー:未分類

仙腸関節炎は、腰やお尻に強い痛みを引き起こす原因のひとつです。しかし、レントゲンでは異常が見つかりにくく、長期間悩まされるケースも少なくありません。本記事では、仙腸関節炎の原因、症状、診断法、そして理学療法士の視点から見た効果的な治療法やセルフケアについて、わかりやすく解説します。腰痛の原因がわからず悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 仙腸関節炎とは?
・1-1 仙腸関節の役割と特徴
・1-2 仙腸関節炎の概要と発症メカニズム - 仙腸関節炎の主な原因
・2-1 姿勢や生活習慣による負担
・2-2 出産や外傷による関節の不安定性 - 症状と診断のポイント
・3-1 代表的な症状(腰・骨盤の痛みなど)
・3-2 病院で行われる診断方法と検査 - 仙腸関節炎の治療法
・4-1 理学療法(運動療法・手技療法など)
・4-2 薬物療法・注射・その他の医療処置 - 自宅でできる対策と予防法
・5-1 簡単にできるストレッチ&体操
・5-2 日常生活で気をつけるポイント
1. 仙腸関節炎とは?

1-1 仙腸関節の役割と特徴
仙腸関節は、背骨の最下部にある仙骨と、骨盤の腸骨をつなぐ関節です。体重を支える重要な部分であり、歩行や姿勢保持においても大きな役割を果たしています。この関節はわずかにしか動かないのが特徴ですが、その微小な動きが全身のバランスに影響を及ぼします。加齢や外力などの要因で関節に炎症が起こると、痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に支障をきたします。
1-2 仙腸関節炎の概要と発症メカニズム
仙腸関節炎とは、仙腸関節に炎症や機能障害が起こり、腰や臀部(お尻)に痛みを感じる状態を指します。長時間の座位や姿勢不良、出産やスポーツでの過負荷が原因となることが多く、レントゲンなどでは異常が見つかりにくいため、見逃されやすい疾患です。炎症によって周囲の靭帯や神経が刺激され、広範囲にわたる痛みや違和感が生じるのが特徴です。
2. 仙腸関節炎の主な原因
2-1 姿勢や生活習慣による負担
長時間のデスクワークや立ち仕事、不良姿勢の継続などが仙腸関節に過剰なストレスを与え、炎症の原因になることがあります。特に骨盤の左右バランスが崩れている人や、柔軟性の低下している人は、関節にかかる負担が大きくなり、慢性的な炎症につながるリスクがあります。生活習慣の見直しは、仙腸関節炎の予防にも非常に重要です。
2-2 出産や外傷による関節の不安定性
出産時には骨盤が開くため、仙腸関節に大きな負担がかかります。産後に骨盤がうまく戻らないと、仙腸関節が不安定になり、炎症や痛みを引き起こすことがあります。また、交通事故や転倒などの外傷によって関節がズレたり、靭帯を損傷した場合も同様に症状が現れることがあります。これらのケースでは、早期の診断と安定化がカギとなります。
3. 症状と診断のポイント
3-1 代表的な症状(腰・骨盤の痛みなど)
仙腸関節炎では、腰の片側やお尻の奥に鋭い痛みを感じることが多く、長時間の座位、寝返り、階段の上り下りなどで痛みが強くなります。また、足のしびれやだるさを伴うこともあり、坐骨神経痛と誤認されることもあります。痛みが慢性化すると、歩行や日常動作に大きな影響を与えるため、早期の対処が重要です。
3-2 病院で行われる診断方法と検査
仙腸関節炎の診断は、問診・触診に加えて、仙腸関節を特定の方法で圧迫・伸張する徒手検査(例:FABERテスト)によって行われます。レントゲンやMRIでは明確な異常が映らない場合が多いため、臨床的な評価が中心となります。場合によっては、仙腸関節に局所麻酔を注射し、痛みが改善するかを確認する「診断的ブロック」が行われることもあります。
4. 仙腸関節炎の治療法
4-1 理学療法(運動療法・手技療法など)
理学療法では、骨盤周囲の筋肉を鍛える運動療法や、関節の動きを整える手技療法(マニュアルセラピー)などが行われます。これにより関節の安定性を高め、再発を予防します。また、ストレッチや体幹トレーニングを通じて筋肉の柔軟性・協調性を高めることで、関節への負担を軽減することが可能です。継続的なリハビリが、改善への近道となります。
4-2 薬物療法・注射・その他の医療処置
急性期や痛みが強い場合は、消炎鎮痛薬(NSAIDs)や筋弛緩剤が処方されることがあります。改善が見られない場合には、仙腸関節へのステロイド注射が行われることもあり、一時的に強い効果が期待できます。まれに、再発を繰り返す場合や他の治療で改善が乏しい場合は、関節固定術などの外科的処置が検討されることもあります。
5. 自宅でできる対策と予防法
5-1 簡単にできるストレッチ&体操
仙腸関節炎の予防と改善には、骨盤まわりの筋肉を柔らかく保つことが大切です。特に腸腰筋、大臀筋、ハムストリングスのストレッチは効果的です。また、ドローインやブリッジといった体幹を鍛えるエクササイズも、関節の安定性向上に役立ちます。1日10分からでも始められる運動を、無理のない範囲で継続することがポイントです。
5-2 日常生活で気をつけるポイント
座る姿勢や寝方、荷物の持ち方など、日常の小さなクセが仙腸関節に負担をかけることがあります。長時間座るときはクッションを使い、左右均等に体重をかけるよう心がけましょう。歩くときや立っているときも、骨盤の傾きに注意が必要です。また、産後の骨盤ケアや、定期的なストレッチも効果的な予防策となります。
【まとめ】
・仙腸関節は、背骨と骨盤をつなぐ関節で長時間の座位などで臀部周囲に痛みが出る症状
・治療法では、薬物療法や理学療法がある
・ストレッチや運動なども効果的である
いかがでしたでしょうか?
産後の方などは、仙腸関節炎になっている事が整形外科で働いている時はよく見かけていました。姿勢が崩れたことで仙腸関節という体重がかかりやすい場所に体重が乗りやすくなるようですね。正しい体の使い方を知り、筋トレ方法を知る事が炎症を予防する事が出来ると思います。
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