腰部脊柱管狭窄症のリハビリは何をすればいい?元理学療法士が徹底解説

「歩くと足がしびれる」「腰を反らすと痛い」——そんな症状に悩む方の多くが抱えているのが腰部脊柱管狭窄症です。この病気において重要なのが、正しい方法でのリハビリテーション。この記事では、元理学療法士の視点から、腰部脊柱管狭窄症に有効なリハビリ法をわかりやすく解説します。自宅でできる運動から通院のポイントまで、初心者の方にも役立つ情報を5つのトピックでご紹介します。
【目次】
1.腰部脊柱管狭窄症とは?まずは正しい理解から
1-1 症状の特徴と日常生活への影響
1-2 なぜリハビリが必要なのか?その目的と効果
2.自宅でできるリハビリ|無理のない運動を継続しよう
2-1 ストレッチ:神経圧迫を和らげる基本の3種
2-2 筋トレ:体幹を支えるインナーマッスル強化法
3.リハビリの注意点|やってはいけないこととは?
3-1 悪化リスクを高めるNG動作・姿勢
3-2 リハビリ中に痛みが出たときの対処法
4.通院リハビリのメリット|理学療法士と行う運動療法
4-1 物理療法(温熱・牽引・電気刺激)との組み合わせ
4-2 専門家が指導する個別メニューの重要性
5.再発予防と日常生活の工夫|長く動ける体を作るために
5-1 姿勢・歩行・座り方の改善ポイント
5-2 リハビリの効果を長持ちさせる生活習慣
1.腰部脊柱管狭窄症とは?まずは正しい理解から

1-1 症状の特徴と日常生活への影響
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の中にある「脊柱管」が狭くなり、神経を圧迫する病気です。代表的な症状は「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」で、歩いていると足がしびれて立ち止まってしまうもの。長時間の立位や歩行で症状が悪化し、日常生活に大きな支障をきたします。進行すると排尿障害などを引き起こすこともあり、早期対策が大切です。痛みやしびれは腰だけでなく、臀部から太もも、ふくらはぎ、足先にまで及ぶこともあります。
脊柱管狭窄症の症状について書いたブログは以下からチェックしてみて下さい✅
歩くと痛い…腰部脊柱管狭窄症の初期症状とは?放置のリスクも解説 | 荒川沖姿勢改善整体アース
1-2 なぜ運動が必要なのか?その目的と効果
腰部脊柱管狭窄症に対する運動の目的は、神経への圧迫を軽減し、痛みやしびれを和らげ、身体機能を回復させることにあります。手術をしなくても、適切な運動療法で症状が改善する例は多くあります。特に体幹の安定性を高めたり、骨盤や股関節の柔軟性を保つことで、神経の負担を減らすことが可能です。
2.自宅でできるリハビリ|無理のない運動を継続しよう

2-1 ストレッチ:神経圧迫を和らげる
ストレッチは、自宅で無理なく取り組めるリハビリの第一歩です。腰部脊柱管狭窄症では、腰を反らすと症状が悪化するため、腰を丸めるような動作が効果的です。基本的なストレッチとして「太もも裏のハムストリングスストレッチ」「膝抱えストレッチ」などが推奨されます。いずれも無理のない範囲で、1回20〜30秒を目安に、毎日継続することが大切です。
2-2 筋トレ:体幹を支えるインナーマッスル強化法
体幹の筋力低下は、腰椎への負担を増やし、狭窄症の症状を悪化させます。特に重要なのが「腹横筋」や「多裂筋」などのインナーマッスル。簡単に行える運動として「ドローイン(お腹をへこませて呼吸する)」「バードアンドドッグ」などがあります。これらは腰に大きな負担をかけずに筋力を高められるため、初心者にもおすすめです。呼吸を止めず、ゆっくりと動作することがポイントです。
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3.リハビリの注意点|やってはいけないこととは?
3-1 悪化リスクを高めるNG動作・姿勢
腰部脊柱管狭窄症では、腰を強く反らせる動作や急な動きは症状悪化の原因になります。たとえば「反り腰姿勢」「長時間の立位」「高いところの物を取るときの背伸び」などはNG。また、急に重いものを持ち上げる動作や、勢いをつけた前屈運動も避けましょう。日常生活でも無意識のうちにやってしまいがちな動作に注意し、体の負担を減らす姿勢を心がけることが大切です。
3-2 運動中に痛みが出たときの対処法
運動中に強い痛みやしびれを感じた場合は、すぐに中止し、無理をしないことが大原則です。軽い張り感は問題ありませんが、痛みが続く場合は炎症や神経への圧迫が強くなっている可能性があります。痛みが3日以上続く場合は、整形外科への相談をおすすめします。
4.通院リハビリのメリット|理学療法士と行う運動療法
4-1 物理療法(温熱・牽引・電気刺激)との組み合わせ
通院リハビリでは、運動療法に加えて「物理療法」も併用されることが多くあります。温熱療法で筋肉の緊張をほぐし、電気刺激で神経や筋肉をほぐすことにより、リハビリ効果を高めることができます。また、牽引療法で椎間のスペースを一時的に広げ、神経の圧迫を和らげることも。これらの施術は専門の知識が必要なため、医療機関での実施が推奨されます。
4-2 専門家が指導する個別メニューの重要性
腰部脊柱管狭窄症の症状は人によって異なるため、自己流のリハビリはかえって悪化を招くこともあります。理学療法士による個別の運動指導は、症状に合わせて無理のない範囲で行えるメニューを提案してもらえるのが大きな利点です。また、正しい姿勢や動作の指導も受けられるため、効果的かつ安全にリハビリが継続できます。
5.再発予防と日常生活の工夫|長く動ける体を作るために
5-1 姿勢・歩行・座り方の改善ポイント
腰部脊柱管狭窄症では、日常の姿勢を見直すことが予防と改善に直結します。座るときは深く腰掛け、背もたれを活用して骨盤を立てる意識を持ちましょう。立つときは膝を軽く曲げ、腰を反らさないように注意します。歩行時はやや前かがみの姿勢を意識し、杖や歩行補助具を使うのも効果的です。小さな姿勢の工夫が、神経への負担を軽減し、症状の進行を防ぎます。
5-2 リハビリの効果を長持ちさせる生活習慣
リハビリで得た効果を維持するためには、日常生活における習慣の見直しも重要です。たとえば、長時間の座りっぱなしを避ける、適度な運動を毎日続ける、体重を適正に保つといったことが挙げられます。特に肥満は腰椎への負担を増やすため、食事管理と運動のバランスが鍵です。無理なく続けられる習慣を身につけることが、再発予防と快適な生活の第一歩になります。
【まとめ】
腰部脊柱管狭窄症は神経の圧迫によって足のしびれや歩行障害を引き起こす疾患で、早期のリハビリが重要。
自宅でできるストレッチや体幹トレーニングは、症状の緩和と再発予防に効果的。無理のない継続がカギ。
リハビリ中は腰を反らす姿勢や急な動作を避け、痛みが出た場合はすぐに中止し医療機関に相談を。
通院リハビリでは専門家による個別メニューや物理療法の併用により、より安全で効果的な回復が期待できる。
日常生活での姿勢改善や生活習慣の見直しが、リハビリ効果を長持ちさせ、再発を防ぐために欠かせない。
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